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雪合羽の人影と落馬の死

所在地岩手県遠野市土淵町山口
年代不明
登場田尻家奉公人、長蔵、今七十余
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

同じ田尻家の話に、奉公していた山口の長蔵という者、今は七十余の老翁であるが、若い頃に夜遊びに出て遅く帰ってきた。主人の家の門は大槌往還に向いて立っているが、その門前で浜の方から来る人に出会った。雪合羽を着ている。近づいて立ち止まるので怪しんで見ていると、往還を隔てた向かい側の畑地の方へすっと逸れて行った。そこには垣根があったはずと思ってよく見れば垣根は正しくある。急に怖ろしくなって家に飛び込んだ。後に聞けば、同じ時刻に新張村の何某が浜からの帰り道に馬から落ちて死んだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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