唐櫃に閉じ込められたヤマハハ
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どんな伝承か
昔々ある所にトトとガガがあり、娘を一人持っていた。娘を置いて町へ行くとて、誰が来ても戸を開けるなと戒め、鍵を掛けて出た。真昼間に戸を叩いて開けろと呼ぶ者があり、開けねば蹴破ると嚇すので是非なく開けると、入って来たのはヤマハハであった。飯を炊いて食わせよというので支度をし、その間に家を逃げ出した。追ってくるヤマハハから、柴刈りの翁の柴の中、萱刈りの翁の萱の中と次々に隠れて逃れ、沼の岸の大木に登った。ヤマハハは水に映る影を見て沼に飛び込む。その隙に走り出て笹小屋の女に石の唐櫃へ隠してもらい、女はヤマハハを木の唐櫃に寝かせて鍵を下ろし、焼いた錐で湯を注ぎ込み、ついに殺して二人とも親の家に帰った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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遠野市の伝承
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